アランに肩組まれたことにたじろぎながらも頷く。
「ねえ、ヒナノちゃんの得意な魔法は……?」
ユラハも喜んでるみたいで、急かすようにユキに尋ねた。
「光魔法だ」
光と言われて納得してしまった。
わたしがユキに魔力をあげた直後、ユキは光で騎士を倒したんだから。
それにここに来る時わたしは空から落下して……そのたびに光に守られてきた。
あの光って、わたしの魔法だからなのか。
「は? 光って、うそ。まじ?」
「ああ、まじだ」
だけど、光魔法と言われてどうしてアランが驚いているのかわからない。
「あの……光魔法ってそんなに驚くもの?」
「最も希少まれな最強の魔法使いだぞ! 光を得意とする魔法使いは100人もいないって言われてるんだぜ!?」
「……ちなみにトラオムの人口は?」
「え? 500万人」
「……」
これは確かにレアな魔法使いだ。



