あの夢の続きをもう1度描けたら



「わたしはヒナノ。よろしくね!」


英語で自己紹介するような感覚で下の名前だけ名乗ると、アランとユラハは笑って返してくれた。


「せっかくこうして巡り会えたんだ。一期一会っていうし、ちょっと話そうぜ!」


それ、すごく楽しそう……!


「……うん!」


近くに木製テーブルと4人掛けの椅子があったので、わたしとアランとユラハはそこに腰掛けた。

しかし、座ったというのに何故かユキくんだけは壁に寄りかかって立っていた。


「あの、ユキくんは座らないの?」

「ああ、俺はいい」

「……そっか」


きっぱり言ったユキくんに、それ以上言及することができなかった。


アランもユラハも何も言わないみたいだし、わたしがあれこれ言ったところで無駄だろう。

そう思い、わたしは話題を作り始めた。


「ねえねえ、アラン達って性格バラバラだよね。どうやって仲良くなったの?」