一体何を話しているんだろう……?
わたしはトモくんとお兄ちゃんの様子を伺う。
2人はわたしと距離を置いて話していたので、会話の内容は聞き取れなかった。
「……?」
お兄ちゃんが目を見開いてトモくんを見る。
それを繰り返していると、話は終わったみたいでわたしのところに戻ってきた。
お兄ちゃんが何度も驚いてたけど……どんな内容だったのかな。
「では雛乃先輩。また明日もよろしくお願いします」
「うん……また明日」
トモくんとお兄ちゃんは嬉しそうに笑っている。
何か良いことでもあったのかな。
「……何の話だったの?」
トモくんが去っていった後、わたしはお兄ちゃんに耳打ちする。



