あの夢の続きをもう1度描けたら


そして俺が産み出した人々が魔法を使って、建物や作物を作り、トラオムを栄えてくれた。

俺は国のトップを作って国をまとめやすいように整えた。


俺はそれらを見守ってしばらく時を過ごした。


「エレレセッド」


俺は時空を操る。

皆は原則ひとつの属性の魔法しか使えないのだが、俺はトラオムの創始者のおかげでなんでもできる。


時空は闇魔法と光魔法の応用だ。

時間を奪ったり与えたりすることで、時の進みを早ませたり遅らせたりすることができる仕組みだ。


それを使って、トラオムの歴史を残していった。


──だが、闇の魔法使いが国のトップになった時にトラオムが大きく変わる。


奴隷制度が始まったのだ。

そして俺の異母兄妹……血の繋がった家族であるアランが奴隷になった。


さらに10年の時間を巻かせると、アランは壮絶な末路を迎えてしまった。

その魔法でタイムスリップすることはできないので、俺は王宮で働く闇の魔法使いを倒して、新たな王になった。


王になってすぐに奴隷制を廃止にして、奴隷を作った闇の魔法使いを取り締まり、ようやく平和が戻った。