なんでなんでもできるかわからないけど、どこにその世界があるのか知らないままだけど、
まずは自然を作ることにした。
次は水を。
そして火を。
調節するための闇を。
全てをバックアップできる光を。
俺は魔法使いとして人々を生み出した。
でも俺はもっと理想を築きたくてドラゴンも作った。
──それがトラオムだった。
俺はそのトラオムにある人達を創り出した。
もしあの人の手さえ無ければ、ちゃんと無事に産まれてきたであろう子ども達。
その人と話したくて、魔法で魂を呼び出して……ユキ、ユラハ、アラン、ザラームを産み出した。
彼らには幸せになってほしかった。
「エレレセッド」
だけどあんな父親のことは忘れてほしいから記憶を捏造させて、あの子達の記憶から“お父さん”を消した。



