次第に空が広がって、空から落下するのがわかる。
地面に直撃する直前、光に包まれ何故か無事に着地できた。
「……どういうことだ?」
ここにあるのは地面と空と太陽だけ。
生き物も自然も建物も何もなかった。
でも、光に包まれて気づいた。
光で何かできることに。
俺は光を生み出して操れるということに。
俺はそれを“魔法”と名付けた。
本当に魔法みたいだなと思ったから。
そして俺は光だけじゃなくて色んな魔法を使えるようになった。
──後で雛乃から聞いたら、彼女は光の魔法しか使えなかったらしい。
俺が作った世界だからなんでもできるのかもしれない。



