というか、お兄ちゃんどこにいるの?
わたし、ちゃんと地球に帰れるの……?
今度こそ死亡フラグやって来たんじゃない?
いやいや、お兄ちゃんなら毎日見かけてたし、きっと帰ってこれる。
だってお兄ちゃんはきっとこの世界を知り尽くしてると思うから。
お兄ちゃんがここにいる自信がある。単なる直感にすぎないけど。
いくら考えても埒が明かないのと、このまま浸かってものぼせるだけなので、一旦出ることにした。
タオルでショートカットの髪の毛を丁寧に拭く。
鏡台の鏡があって、それとなく自分の姿を覗き込んでみる。
と、
「え!?」
映っていたのが、いつもの自分と違いすぎて思わず大きな声をあげてしまった。
誰……? いやそれは顔の形からしてわたしなんだけど。
なんで金髪に碧眼なの……!?
わたし日本人なのに、なんでいきなりアメリカ人みたいになってるんの。



