……氷は水よりもはるかに魔力が必要だと言われている。つまり成功したのだろう。
「すげーっ!」
「光の魔法使いが降臨なされたぞ!」
「じゃあ俺たちがあの方に魔力を渡せば……!」
歓声が上がった。
わたしが光の魔法使いだと証明できたから。
人々はわたしに魔力を与えようと一致団結し始めた。
「ヒナノ。俺の魔力使って」
「私達も協力するぜ」
「皆……ありがとう……!」
右手でアランと、左手でユキと手を繋いだわたしは意識を集中した。
皆の魔力を直に感じて、わたしはすぐに手放したくなる衝動に駆られる。
「ベニア・エドナデアティビ!」
アランの青魔法、ユキの赤魔法、ユラハの緑魔法を引き継いだ魔力と自分の魔法を混ぜる。
そしてドラゴンの適性に合うようにそれぞれ配分していった。



