「ごめん……寝てた」
「まじで言ってんの?」
「だからごめん」
ユキは面目ない……と頭を下げてから、何が起きたんだ、と状況を尋ねた。
ユキの発言が嘘だというのと、答える気がないというのがわかったのか。
聞くのを諦めたユラハはユキに大まかに伝えた。
「まじか……」
事情を聞いたユキは空を見上げてみるも、鵜呑みにできなかったみたいだ。
そりゃそうだ。ここの皆もまだその状態の中で闘っている。
「ニゲラもそこにいるんだよ。今ドラゴン達が全力を尽くしている」
「そうか……ドラゴンと人間が協力できるようになったんだな……」
「確かに喜ばしいけど……上手くいくか正直不安だよ」
ユラハが不安そうにニゲラ達を見つめた。



