揺れが治るのを待つしかない。
ただただ皆の無事を祈ることしかできなかった。
「……止まったか」
揺れがようやくおさまる。
この部屋はほとんど物がないから無事だった。
問題はユラハ達だ。
わたしは周りの様子を窺いながらそっとした足取りでリビングに向かう。
「……っ」
その光景は悲惨だった。
ガラスが飛び散ってて、ユラハの額に切り傷が入っている。アランも頰に傷ができていた。
アランもユラハも無事だったけど、怪我をさせてしまったことが申し訳なかった。
最悪だ。わたしの判断ミスだ。
なんでわたしはいつも……助けたい時に助けられないんだろう。
何度も皆に助けられたのに、わたしはまた何もできなかった。
若干理由をでっち上げている気もするけど、それでも自分への嫌悪が止まらない。



