「さっきユラハ言ってただろ。ユキはヒナノがここにくるまであんま来なかったって。ヒナノがいるからここに来んだよ!」
「……まさかそんなことあるわけ……」
「それがあるんだよなー! それにヒナノより私達の方がユキのこと知ってる自信あるからな!」
仲良いとはいえ、なぜそこまで断定できるのだろうか。
アランの言葉を信じたいけど、万が一違っていた場合。わたしの空回りで終わってしまう。
それはすごく恥ずかしいし、嫌だ。
ここで調子に乗ったら、本末転倒だ。
「うん、そうだといいな! 頑張ってみる!」
「おう! その意気だ!」
アランと私はお互いの腕を打ち当てて、頑張ることを約束した。
──そんな時だった。
ゴゴゴ……と地面が揺れる。それも激しく。
「地震……!?」
「ジシン……!? なんだそれ!?」
アランは突然の事態に困惑の様子を示した。



