あの夢の続きをもう1度描けたら


「「……」」


な、何か言って……!

反応に困るのはわかるけども……!


再び沈黙になったことで正気に戻ったわたしは恥ずかしさのあまりトモくんの顔が見れなかった。



「……ふっ」


するとトモくんは吹いて、目を細める。


「重いわけないじゃないですか。なんでそんな必死になってるんですか……っ」


吹くどころか、笑いすぎて涙目になっているのはわたしの気のせいだろうか。

なんか……なんか恥ずかしい!


「だって、重いって思われたくないし……申し訳なかったし……」

「雛乃先輩は軽いですよ。身体弱いみたいだし、心配です」

「心配しなくても、わたし弱くないもん……」

「倒れたくせに」


何も言い返せないけど、これは寝不足なだけだ。

寝たら治るから大した心配はいらない。