あの夢の続きをもう1度描けたら


『俺なら……』


ねえ、トモくん。

その続きの言葉はなんですか……?


『湯河くん……雛乃のこと好きなんじゃ?』


もしわたしの予想が合っているなら、

──どうすればいいんですか?


トモくんが段ボールを放り出すところを視界に捉えたのが最後、わたしの意識は途絶えてしまった。



***



目を開けると、天井が瞳に映る。

見たことないようなあるような……。


わたしは欠伸をこぼして、ボーッとする。


瞼がまだ重たくて、眠いかも。

最近ほぼ寝てないから、一回寝たくらいで睡眠不足は解消されないのだ。


そういえば、なんでわたし寝てるんだろ……。

確か……あ、図書委員の仕事!


トモくんがひとりで頑張ってくれてるかもしれない。急いで戻らなければ。