──かっこいいな。
また好きになっていく。
この好きに限界なんかなかった。
日が暮れて、辺りが暗くなった。
雲隠れから月が覗き込んで、わたし達を見守る。
「よし! 焼こうじゃねえか!」
野菜を切って、お肉をたくさん用意する。
作業が完了したわたし達は早速、焚き火の上に金網を準備して肉を焼き始めた。
「ん……! 美味しい!」
「だろっ!? みんなで食べるのってめちゃくちゃうめーだろ!?」
「うん!」
脂がちょうどいい感じに弾力を与えてくれて、焼き立てだからアツアツジューシー。
芳ばしい匂いも決まっていて、とても美味しい。
「ヒナノ、いるか?」
「うーん、カルビちょうだい」
「はい」



