あの夢の続きをもう1度描けたら


え、トラオムって小学校がないの……?

そんな2人を見て、わたしはびっくりする。


「エレメンタリースクールだろ? 地域によっては小学校っていうらしいぞ」

「へえ、そうなんだ。初めて知ったよ」


ユキがすかさず助け舟を出してくれたおかげで、なんとかその場は収まった。

そっか、トラオムでの小学校は英語になるんだ……覚えておこう。


「エレメンタリースクールの子でも育てられるんなら簡単ってことなんだよな……!」

「アランでもできるかもね」

「うるさいな! 私だって本気出せば綺麗に咲かせられるんだぜ!」


過去に失敗したのだろうか。

わたしにはよくわからないけど、どうやらアランは不器用の部類に入るらしい。


「でも、マツならちょっと育っただろ!」

「そうだね。これからももっと育つよ」

「すごい……松も育ててるの?」

「うん、あそこにある小さいのだけど。いずれは大きくなると思うよ」