ユキは何も悪くないのに、踊りながら何度も謝罪をする。
……とりあえず、嫌われてないみたい?
そのようでひどく安心した。
その後もお互いに謝りあって、気づいたら一曲目が終わってしまった。
一曲踊れば後は自由らしい。
2曲目は踊らず、屋台を一緒に巡ることにした。
「お! 美味しそう〜!!」
「ああ、コオロギの唐揚げだな」
「え、コオロギ……?」
「何の肉だろう……鶏肉かな?」
「これは鳩だ」
「ハト……?」
日本で全然食べられないものばっかりだし、とても食べる気になれない。
……どうやら、ここの屋台は珍しいものがたくさん売られているようだ。



