ルネリアが疑問に思っていると、グレンはぎりっとルネリアを睨んだ。
「明日、街へ出る。お前もついて来い。服と靴はこれだ。装飾品も中に入っている。朝は私がいつも出発するより早く出る。それ以外はいつも通りだ。覚えておけ」
グレンが、ルネリアに押し付けるように包みを渡す。そしてルネリアを優しく部屋の中に押しのけるようにすると、ルネリアの返事を待たずに部屋の扉を閉めた。
ルネリアは、グレンの並々ならぬ様子にぽかんとしながら、ただただ瞳を瞬かせていた。
◆
ルネリアがグレンに街へと誘われた次の日。ルネリアはいつもより早くに目が覚めた。そして、自分を起こしに来たグレンと挨拶を交わしいつも通りの朝を過ごした後、出発の為にグレンに渡されたドレスに着替えようとして、事件は起きた。
「き、着れない……」



