全て、気味の悪い男と二人暮らしをしなければいけないルネリアの心が壊れないよう、気の休まる場所になればいいと思った行動だった。しかしそれが、軒並み感謝されてしまっていることにグレンは気づいた。
この事態を、グレンは由々しき事態だと考え、早急に手立てを打つべきだと考えている。
(……だが、ここ最近のルネリアと俺は、明らかに計画と異なる関係性を持ってしまっている気がしてならない)
グレンは可憐に咲く花々を敵のように睨み付けて、今朝、城を出る前にルネリアと行っていたやり取りを思い返す。
朝、ルネリアの部屋の扉を少し開いて、木の棒の先を綿でふわふわにしたものでつついて起こし、顔を洗い身支度を整えるルネリアを待ちながら、朝食の支度をする。
そしてルネリアがそれを手伝いながら朝食を作り終え、食べ終わったらルネリアが片づけをするのを見計らい、ともに温室へと向かい、花を見る。



