「ああ、ルネリアちゃんの使った杭は大丈夫だよ。一応あれは未使用扱いだったんだけど、グレンが焼き尽くして、それも廃太子くんによる紛失として処理されてるから」
「え……」
ルネリアが驚き、グレンを見ると「あんな危険なもの、あのままになどしておけるか」と低く唸った。キャロラインは溜息を吐いて、ルネリアを見る。
「それで一連の事件の原因なんだけど、ルネリアちゃんのお姉さん……、罪人マリアはさあ、王家の兵士のこと、たらしこんだらしいんだよね」
「お姉さまが……」
「うん。それでその兵士がマリアに気に入られようと家族の話題をふってるうちに、ルネリアちゃんのこと教えて、最悪なことにその兵士が呪具の警備も任されたことがあるやつでさあ、廃太子の入れ知恵も手伝って、こんなことが起きたらしいんだよね」
「なるほど……」



