ルネリアはグレンの腕をしっかりと掴む。グレンの身体は墜ち、引きずられるようにルネリアも墜ちていく。やがて二人は共に重なるようにしてその淵へと溶けていった。
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「グレンさまっ」
王宮の下、庭園の花々の上に落ち、意識を取り戻したルネリアは目覚めてすぐに身体を起こす。すぐそばには、ルネリアを抱きとめる形でグレンが横たわっていた。しかしその瞳は固く閉ざされ、落ちたことで頬も染まり、庭園の花々を赤く染め上げているほどに、その身体からは大量の血が流れている。
「グレン様……返事をしてください! グレン様……グレン様っ」



