グレンはマリアの言葉に、静かに頷いた。マリアは怯えるのをやめ、呆気ないような顔つきでグレンを見た。グレンは「大丈夫だ。すぐに終わらせよう、全部」と虚ろな目でルネリアの頭を撫でると、マリアに手をかざした。
「死ね」
グレンが再度手をかざすと、先ほどのエーベルと同じようにマリアの身体が炎に包まれた。しかしエーベルのものとは大きく異なり、その炎の大きさは絶大で、最早あたり一帯を焼き尽くさんとする勢いだった。そしてグレンはその勢いをさらに強めようとした瞬間、王家の兵士たちが大きな音を立てて部屋に入ってくる。
「メアロード様! なっ……!?」
勢いよく部屋に入ってきた兵士たちは部屋でエーベルが燃えている光景を見て唖然とした。一斉に動きを止める兵士たちの中から割って入るように正装姿のキャロラインが現れる。



