「苦しんで死ね」
グレンはまるで、目の前のエーベルのことなど見えていないように、無感動な瞳で炎に包まれるそれを見る。そして、補足をするように「その炎は」と話を続けた。
「お前の命を焼き尽くすのに、時間を要する。自身の身体が焼かれ、水を失う痛みに永遠の中、苦しみ続けろ」
そしてグレンは次の標的を定めはじめた。その標的であるマリアは、グレンの視線に気付き一歩一歩後ずさっていく身体を不自然に止めた。
「あ……ああ……私は、私はっ」
「……お前は、以前にもルネリアを虐げていたそうだな。そして、この期に及んでまだルネリアを苦しめようというのか。何故そこまでルネリアを憎む?」
「だ、だって、その子がいけないんじゃないその子だけが幸せになれるなんておかしいでしょう? ずるいでしょう? 不公平でしょう? 誰にも望まれなかった子供のくせに!」
「そうか。お前は、そう思ってルネリアを傷つけていたのか」



