ルネリアは、しばらくの間その笑顔を見つめていられるようにと、祈りにも近い気持ちでずっとグレンを見つめていた。
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「えっと……、キャロライン様に頂いたチケットの会場は……」
オペラの会場へ辿りついた二人は、ホールの入り口が並ぶ会場で、きょろきょろと当たりを見回していた。グレンは人込みにルネリアが潰されないよう気を付け、グレンの隣に立つルネリアはチケットのホール番号を確認していく。
キャロラインによって二人が招待されたオペラはホールがいくつもあり、毎時異なった演目を公演する大規模な会場で、伝統的で古風な演目から、風変わりで斬新なものまであらゆる公演が行われていた。



