そんなグレンに運命が味方をするように、車窓の景色が森から街並みへと変わり光の加減が変わったことで、車窓に馬車の内部が、ルネリアの姿が映し出される。
(これでルネリアが見れるじゃないか)
グレンの心が、歓喜で打ち震える。グレンはルネリアに見ていることが気づかれないよう、これでもかとしかめ面を作り上げ、窓に反射するルネリアを見つめ始めた。
今日グレンがルネリアに贈ったドレスは、仕立て屋に事細かに注文し短期間の中でこだわりにこだわり抜いたドレスだ。職人には無理を言ったからと報酬を倍額渡したが、グレンは一切の後悔をしていない。今ルネリアの身を包んでいるのは、淡い灰青色のドレスで、フリルにはパールがあしらわれている。身体が冷えてしまってはいけないと胸元の露出は控えめに、けれど全て隠してしまえば息が詰まってしまうと、苦渋の思いで鎖骨の部分は開けたデザインだ。



