「計画は、順調に行きそうですよ。そちらはどうです?」
「ああ。こちらも王家の保管庫が手薄になっていることに気付いた。メアロードの侍女についても伝えてある。きっと今夜行動に移し、道具を持ってして計画を実行するだろうさ」
窓辺の人影は、含むようにして喉の奥で笑う。マントに身を包んだ人物――エドワード・キャロラインライルリッヒは、その様子を見て同調するように唇に弧を描いた。
「では、計画は最終段階ということで」
「ああ」
バルコニーに留まっていたキャロラインは、瞬時に闇に溶けていく。窓辺に立つダリウスと呼ばれた青年は、その場を去った。



