キャロラインがそう言って、ルネリアはふと疑問に思った。
私は、屋敷でどんな風に過ごしていたかをグレン様に話したことはない。けれど知っているということは、調べたということだ。もしかしてグレン様が調べ、諜報員として顔が広いであろうキャロライン様に何か働きかけてくれたのだろうか……。
ルネリアは考え、グレンの顔を見る。するとグレンは静かに頷いた。
「お前について、調べさせてもらった。だから私は、お前の家族についても知っている。お前が何をされてきたのかも」
そう言って、グレンは奥歯を噛みしめるように顔を歪める。するとキャロラインは、話を変えるようにして「僕の話はまだ終わってないからね。懺悔は後にして」と念を押すように、指でグレンとルネリアの間を示した。



