そしてそんな二人を、訝しげな目で見つめるものが一人、客間のソファに座っていた。
「ねえ、なんか二人とも雰囲気違くない? 寝たの? っていうか今日寝るの? それなら僕帰ろうか?」
キャロラインは、客間のソファに座り、亜麻色の髪を揺らしながら、喜劇を見るような表情で形のいい唇で弧を描く。すると言葉の意味を瞬時に察したグレンは烈火のごとくキャロラインを叱りつけた。
「おおおおおお前! ふざけたことを言ってルネリアを貶めるな! 燃やすぞ!」
しかし、その圧力はいつもより減退しており、キャロラインは鼻で笑う。今ならば、赤子の手をひねるよりグレンで遊ぶのは簡単であると、キャロラインは直感した。



