【完結】吸血侯爵と没落メイドの囚われ初恋契約


(グレン様の顔が恥ずかしすぎて見られない)

 ルネリアは、じっと堪えるようにして、手のひらを握りしめる。グレンと廃城へ向かい彼が笑うのを見てから、ルネリアは変わった。それどころかグレンの声を聴くだけでも胸が高鳴り苦しくなることがあり、まともに接することが出来なくなっていた。

 一方のグレンはといえば、ルネリアの反応に共鳴するように顔を赤くして、じっと睨むように紅茶を見つめる。廃城でルネリアが体調を崩したと勘違いをしたグレンは、その足でルネリアを連れメアロードの街の医者へと向かった。結果、特に健康に害をなしてはいないと診察を受けたのである。しかしルネリアの症状は改善することなく、悪化の一途を辿りで焦ったグレンは様々な文献を調べ上げ、とうとうルネリアが患っていた正体を突き止めた。