(きちんと話をしなければならない) 意を決してグレンの返事を待っていると、扉の中からグレンの返事が聞こえてきた。ルネリアはドアノブに手をかけ、念じるようにそのノブを引く。部屋はいつもと変わらず、グレンは執務机の傍に立ち、ルネリアに冷ややかな目を向けた。 「どうした」 グレンの雰囲気だけは、あの夜から決定的に変わっているとルネリアは察する。しかし、怯むこともなく一歩一歩、その夜を超えるようにしてグレンへと近づいていった。 「本日は、グレン様にお願いがあって参りました」 「何……?」