(この中から、メアロード家の歴史書を探す……)
膨大な書籍を見て、ルネリアは一瞬怯む。しかし首を横に振って、まずは下から探そうと階段を下りて、周囲をじっくりと観察し始めた。
あそこは、物語、そして右は図鑑、左は専門書……。
ざっくりと棚に置かれた本を確認していくと、ルネリアは一つだけ背が低くなっている棚を発見した。机の代わりにしているようで、近くには椅子も置かれている。納められた書物を調べても、どうにもそれらしいものは見つからない。
グレン様は書庫に訪れた際、ここに座っているのだろうか。
ルネリアは魔が差すような、不思議な気持ちでグレンが座っているであろう椅子に座った。グレンの見ている景色でものを見れば、何かがわかると思ったからだ。自分の主人の座高を加味しながら椅子の位置を調整していると、ちょうどグレンの眼差しに引っかかるであろう向かい側の本棚に、ルネリアは不自然な点を見つけた。



