ルネリアが、真っすぐとグレンの頬に手を触れさせる。するとそこから、とめどなく澄んだ液体が流れていた。それはグレンの瞳から、ずっと溢れていたものだ。
「だから、その優しさを持ったままで居てください。私になんか、いいえ。誰かになんてならなくていいです。グレン様は、グレン様のままでいてください。私は、ありのままの貴方が、いいと思います」
どうか、貴方はそのままで、優しいままで。そして、私なんかのために泣かないで。祈るように、ルネリアはグレンの頬を撫でる。赤い夕焼けが周囲を包む中で、ルネリアはグレンの涙が止まるまで、いつまでもそうしていた。



