風呂から上がってリビングに行くと、紅魅が上機嫌で俺のことを待ってた。

「先に食べててよかったのに」

「一緒に食べた方が美味しいもん」

そういうのを無自覚で言うなよな。

俺は紅魅の隣に座って、手を合わせた。

「「いただきます」」

そう言って、オムライスをスプーンで一口食べた。

っ……。

「ど、どうかな……?」

「うっま……紅魅の手料理、初めて食べた」

「よかった……」

……そうだ。

せっかくふたりっきりなんだし、普段できないことをしよう。