……?

「チッ……紅魅」

名前を呼ばれて振り向くと、私の怪我をした頬に龍牙が触れた。

「りゅ、龍牙……?」

「……もう、怪我すんじゃねーぞ」

苦しそうに眉間にシワを寄せた龍牙。

「本当……無事でよかった」

「きゃっ……」

ぎゅうっときつく抱き締められた。

っ……なに、これ。

胸がありえないくらい、痛い。

「本当だよ!まぁでも、紅魅の本当の姿見れたからいいけどね!」

「おうよ!」