「ん、できたぞ」

「おー!紅魅、めっっちゃ可愛い!天使!」

パシャパシャと写真を撮る晴夏。

ほっとこ……。

「似合うな!ほれほれ!」

優が鏡を渡してきた。

見てみると、全部の髪が肩までの長さで。

ボブ?になるのかな……。

「懐かしい……小さい頃ぶりかも」

小さい頃は、お母さんが切ってくれてた。

『紅魅はこの長さが似合うよ』

そう微笑んでくれて。

「にしてもー、お前ら黙りすぎっしょ」

楽斗が周りにいた仲間たちに言った。

確かに、ずっと黙って見られると正直どうすればいいのかわからない……。