あー……この瞳、やばいかも。

吸い込まれそうになってくるんだけど。

あ、つーか……。

「紅魅、髪の毛揃えてやるよ」

「あ……忘れてた」

「そ、総長!これ使ってください!」

俺に空のゴミ箱とハサミを渡した仲間。

「サンキュー」

俺はパイプ椅子に紅魅を座らせ、紅魅の髪の毛に触れた。

相変わらず、綺麗な髪……。

俺は少しずつ、髪の毛を切っていった。

……少しでも、紅魅に触れていれるように。