紅魅は……俺がいない間、どんな闇を見たんだ?

俺がそばにいたら……レイプされることもなかったのかな。

『はぁっ!?誰に襲われた!?』

昨日の会話を思い出す。

『誰って……なんだっていいじゃん。言いたくない』

悲しげに顔を背けた紅魅は……とてもかよわくて。

今にも消えてしまいそうだった。

「あ、れ……私……」

ムクッと起き上がった紅魅。

「頬、まだ痛むか?」

自分の頬を触る紅魅。

「い、痛くない……。ありがとう、龍牙」