……いいとこあんじゃん。

「なぁ紅魅、そろそろ聞いてもいい?その瞳のこと」

ギクッと肩を揺らした。

「あー……私でもわからないの。物心ついたときから、紅くなったんだ」

「……眼帯、しなくていいんだけど」

「でも、気味悪いじゃん。片目だけなんて」

これが原因でいじめられたことだってある。

奇妙なんだよね。

「てゆーか……なんか、眠い」

身体を張りすぎたのかな……。

「俺の背中でいいなら寝てろよ」

「え、でも……」

「いーから」

……お言葉に甘えよう。