と、さっきの年下くんは走って行った。

「お前、本当にバカ!なんで命の危険感じねーんだよ!」

歩きながら怒る龍牙。


「ご、ごめんなさい……。だって、身体が勝手に動いたから……」

「ったく……あー、イラつく。おい優、後でお前の顔面殴らせろ」

「いやいやおかしーだろ!!無理!」

「……使えねぇ」

私は龍牙の背中にくっついた。

「……あったかい」

「っ……」

なんでかな……ずっと、この温もりに触れていたくなる。

私らしくないな……こんなの。