パラパラっ……と切られた髪の毛。

「く、紅魅!」

「ば、薔薇姫……っ」

そう、ギャルが切ったのは私。

寸前の所で私がかばったから、私の胸まである髪の毛が肩まで切られた。

「く、紅魅!頬、切ってる……って、え?」

あれ……なんか、変。

「紅魅……その、瞳……」

「っあ……」

左目のあたりを触ると、眼帯がなかった。

床を見れば、眼帯の紐は切られていて。

頬も切られたみたい。

「あーあ……バレちゃった」

「く、紅魅!頬、大丈夫?」