自信なさげに、少し怯える晴夏。

「……はぁ。私はあんな奴らとは違うよ。たぶん……晴夏と同じだからさ」

力なく笑えば、晴夏は驚いたように顔をあげた。

「……うん」

私は晴夏から離れて、廊下に出た。

「で、どこについてけばいいの?」

「ふん、黙ってついてきなさいよ」

偉そうに……。

こういう奴を見ると、懲らしめたくなる。

黙ってついていくと、屋上に着いた。

「ねぇ薔薇姫、ぶっちゃけさーぁ?神城晴夏のことうざいとか思ってるんでしょ~?」

……あー、うざい。

こいつらが、すごくうざい。