誰かと同じ部屋で寝たことないし……。

それに、いくら龍牙でも相手は男。

しかも、遊び人だし……。

「……なぁ紅魅」

「な、なに?」

龍牙、まだ寝てなかったんだ……。

「……いや、呼んだだけ。実感したかったんだ。ここに紅魅がいるって」

「意味不明なこと言わないでよ。困る」

「ははっ、おやすみ」

「おやすみ」

今度こそ、私は目を閉じた。

これから、頑張ろう。

なにに頑張るのかは、まだわかんないけど。