「龍牙に近づく女にも、ヤキモチ全開で!」

はぁ……。

でもこの先、龍牙に近づく女の子はもっともっといるんだよね。

取られないように、気を付けなきゃ……。

そう意気込んでると、ポニーテールをほどかれた。

「あー、バカ龍牙!なんでほどくの!」

「アホ。今秋なんだからな。風邪引いて熱でも出たら大変だろ。ただでさえ紅魅は細いんだから」

少し乱れた髪を手ぐしで直してくれる龍牙。

「そうだよなぁ~、龍牙は毎晩毎晩紅魅に性欲処理してもらってんだもんなぁ~」

「なっ……毎晩毎晩なんてシねーよ!それに俺、紅魅で性欲処理してるわけじゃねーし」

「そういう話は幹部部屋でしてきなよ。気持ち悪い」

「お前なぁ……」