「ん……んー……」

俺のパーカーを握った紅魅。

寒いのか?

俺はパーカーを脱いで、紅魅にかけた。

「よかったよ。紅魅が幸せそうで」

「秋良さん……」

「お前ら、結婚しねーと許さねーからな」

「はい」

俺は、もう二度と紅魅を離したりしない。

これから先も、ずっとずっと守る。

ずっと、そばにいる。

そう決めた。