セックスの何がいいのか、わかんない。

あんな、痛くて苦痛なもの……。

「紅魅ちゃーん!龍牙ー!ご飯よー!」

と、リビングから大きい声で呼ぶ龍牙ママ。

「行くか」

「だね」

私と龍牙はリビングに行った。

食卓にはたくさんのご飯が。

これ、全部食べるの……?

「紅魅ちゃん、遠慮せず食べていいからね」

「そうだぞ。もう紅魅ちゃんは家族なんだからな」

家族……。

私は龍牙の隣に座った。

「「「「いただきます」」」」

そう言って、ハンバーグを食べた。