「だな。俺も、紅魅のお母さんと姉貴に成長したとこ天国から見ててもらわねーとな」

私も……前に、進もう。

私はもう、ひとりじゃないんだ。

こうやって、笑って、泣いて、一緒に苦楽を共にできる人たちがいる。

「うん!私、前に進むっ」

この涙も……もう、やめよう。

「じゃー、車に行こっか!晴夏たちも待ってるしね」

「お前が会いたいのは優だろ?」

「なっ……まぁ、会いたくないわけじゃないけどね?」

「ははっ、花蓮、素直じゃないなぁー」

ありがとう、お母さん。

おかげで私、前に進めるよ。

そう思って歩いてた時。