ぎゅっと手紙を握った。

「だ、からっ……思い出してもらおうと、しててっ……私っ、私……」

「……全部、わかってる。わかってるよ、紅魅。お母さんは、紅魅を最後まで愛してたんだよ……っ」

私は、今まで詰め込んでた想いを吐き出すように泣き続けた。

泣き止むと、

「紅魅のお母さんも姉貴も、紅魅のこと愛してたんだな」

と、龍牙に言われた。

「紅魅……もう、前に進もうよっ。ね」

「前に……?」

こくんっと頷いた花蓮。

「私たちと一緒に、前に進もうっ!ひとりより、3人の方が気持ちも分け合えるよ」

「花蓮……っ」