◇紅魅said◇

そしてお墓参り当日。

「なんか大人数だね!」

「だね。変な感じ」

「お前ら、はしゃぎすぎると疲れるぞ」

私たちは龍牙パパの大きな車に乗って移動していた。

「いつもはバスで行ってたよね~」

「そういえばそうだったね」

「紅魅、去年もやってたの?」

と、お父さんに聞かれた。

「うん。花蓮と行ってたおかげで、毎年行くのが癖になったんだ」

「あ、着いたわよ~」

龍牙ママにそう言われて車を降りた。

少し歩くとお墓が並んであって。