「……改めて、ちゃんと話せるか?」
そっと顔を上げると、龍牙がいて。
……話そう。
「私ね……龍牙と離れてすぐ、お母さんが病気で入院することになったの」
「うん」
「それで、手術してもしなくてももう遅いところまで来てたんだって。でもお父さんはそれでも、助かるかもしれないって信じて手術をお願いしたんだ」
あのときのこと……今でも覚えてる。
お父さん、必死だったから……。
「手術は無事成功して、お母さんの寿命は少しだけ伸びた。お母さんが目を覚ましたら、きっと喜ぶだろうなって思ってた……。でもお母さんは、目が覚めると私のことは忘れてたんだ」
あの、知らない人に向ける瞳。
『この子……迷い込んじゃって、ここに来たのかな?お名前言える?』
そっと顔を上げると、龍牙がいて。
……話そう。
「私ね……龍牙と離れてすぐ、お母さんが病気で入院することになったの」
「うん」
「それで、手術してもしなくてももう遅いところまで来てたんだって。でもお父さんはそれでも、助かるかもしれないって信じて手術をお願いしたんだ」
あのときのこと……今でも覚えてる。
お父さん、必死だったから……。
「手術は無事成功して、お母さんの寿命は少しだけ伸びた。お母さんが目を覚ましたら、きっと喜ぶだろうなって思ってた……。でもお母さんは、目が覚めると私のことは忘れてたんだ」
あの、知らない人に向ける瞳。
『この子……迷い込んじゃって、ここに来たのかな?お名前言える?』

