荷物整理が終わって、すっかり部屋にダンボールがなくなった。

「綺麗になったなー」

「ね。ちょっと疲れたかも……」

ふぅ、と床に座った。

「そんなとこじゃなくて、ここ座れよ」

ぽんぽんっと手招きしたのは、龍牙のベッドの上。

ええ……いいのかな。

私は恐る恐る龍牙の隣に座った。

「なぁ、黒狼の姫に……」

「なりません」

「……じゃあ、俺の女になれよ」

……は?

ダメだ、なんか今日は疲れる日だな。

何回目だろ、は?ってなんの。