解放された……。

「ほらほら、立ち話もなんだし、座りましょうよ」

龍牙ママにそう言われ、私たちはソファに座ることにした。

ふたりがけソファに龍牙が座ったから隣に座ると、真向かいにいるお父さんに見られた。

……いや、ガン見された。

「紅魅、お父さんの隣空いてるぞ?」

「……ここがいい」

「お父さん、拗ねちゃうぞ」

「……どうでもいい」

うん、心底どうでもいい。

そう思ってると、龍牙パパがお父さんの隣に座った。

龍牙ママはひとりがけソファに。